乾友紀子選手 Technical Routineでも金メダル!~アーティスティックスイミングワールドカップ2023フランス大会~

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World Cup 2023シリーズ第2戦はFranceのMontpellierで2023年5月5日、6日、7日に開催されました。前回の記事(SOLO FREE編)に引き続き、乾友紀子選手の帯同に行ってきたので綴っていきたいと思います。今回の記事はSolo Technicalについてです。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup Solo Technical試合準備編

前日のFreeの本番の日も早朝から活動開始でしたが、この日はさらに早い時間から活動開始となりました。

AM 4:00に乾選手をホテルに迎えに行き、ウォーミングアップを開始します。

外はこんなに真っ暗です。

私の宿泊先のホテルの窓から撮影したAM 4:00の交差点です。人気や車通りもほとんどなく、道中街灯はしっかり照らされていますが、一人で出歩くのは少し怖い気持ちにもなります。

選手の宿泊しているホテルまでは、徒歩400歩程度です。ゆっくり歩いても、約3分で到着します。

選手たちの宿泊していたホテルの外観です。

映画に出てくるモーテルのような感じですかね。部屋は薄暗く、ベッド回りはほとんどスペースがなくこの部屋ではウォーミングアップができないので、私の宿泊しているホテルの部屋でケアを含めて大会期間中は行っていました。

ホテルランクは2.0~3.0星といった感じなんでしょうか?例えるなら、日本全国各地に展開されているA〇Aホテルのような広さですが、きれいさ・明るさはA〇Aホテルの方が断然快適です。日本のビジネスホテルは値段も過ごしやすさも素晴らしいです。と海外ではつくづく実感します。

いつものように、ストレッチ・柔軟と行い、身体全体や関節の動きを作るところから開始します。股関節周囲の筋肉から順番にはじめて、次に肩甲骨周り、肩周りへ移行し、最終的には体幹側屈方向、回旋方向へと動きをつなげていきます。

ウォーミングアップのラスト20分ぐらいの時間では有酸素運動的に腹筋、背筋、腕たてふせ、脚振りなど身体各所の筋肉に刺激を入れていきます。

また、同時に心拍数も引き上げて、全身に汗が噴き出てくるところを目安に仕上げるように心がけています。

昨日に引き続き、今日の「おにぎり」はこれです。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup Solo Technical試合本番編

では、本番の演技映像をどうぞ。

TOTAL DEGREE OF DIFFICULTYが29.20点、ELEMENTSが195.8083点、ARTISTIC IMPRESSIONが86.4500点、合計282.2583点にて昨日のFreeに引き続き、優勝しました。2冠の達成です。


2位はウクライナのMarta FIEDINA選手でTOTAL DEGREE OF DIFFICULTYが27.35点、ELEMENTSが179.0833点、ARTISTIC IMPRESSIONが85.1000点、合計264.1833点でした。乾選手の間には18.0750点の差があります。


3位はスペインのIris TIO CASAS選手でTOTAL DEGREE OF DIFFICULTYが26.70点、ELEMENTSが168.7542点、ARTISTIC IMPRESSIONが85.9000点、合計254.6542点でした。

World Cup 2023 CANADA大会の際、242.7917点でしたので、約40点分合計点数を引き上げることができています。目標点数を順調にクリアできているので順調な仕上がりかと思います。

表彰式の様子をどうぞ。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup Solo Technicalの試合後編

昨日のFreeの試合同様に乾選手の出番は、午前中に終了です。大会期間はもう一日ありますが、乾選手の出番は今日で終了です。

試合が終了すると、次の試合に向けて準備が始まります。

前回、カナダ遠征の際には陸上トレーニングをする場所も、する時間もなかったため、遠征期間中は十分な刺激を身体に入れることができず、帰国したころには体重は約1.5kg痩せ、筋肉量を大幅に落としてしまうという大失敗をしてしまいました。それを取り戻すのに、約1か月かかり計画が大幅にくるってしまいました。

その失敗の経験を活かし、今回はトレーニングルームのあるホテルを私は予約していました。

いつも、合宿で利用している「国立スポーツ科学センター」のトレーニングルームのように充実した設備ではないですが、そこにある機材を工夫して使用し、メニューを作り上げることで、筋肉にうまく刺激を入れることができ、しっかりと翌日には筋肉痛に見舞われることになります。

普段のトレーニングとは違うメニューを行うことで、鍛える部位は同じでも、違った刺激の入り方になるので、これもなかなかプラスだなと思っています。

試合が終わった当日、翌日の午前中と2回のトレーニング時間を確保し、帰国することができました。

帰国後も、翌日からウェイトトレーニングを開始し、カナダ遠征後のような大幅なフィジカルの低下はなく、順調にスペイン遠征へ向けて強化を図ることができています。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup帯同記④のまとめ

今回の記事はSolo Technicalの試合本番の日の様子と大会終了後の様子について記事を書いてまいりました。

遠征先でトレーニングをできる環境がある場合もありますし、できない場合ももちろんあります。今シーズンの場合は、最終ゴールが7月の世界水泳大会であり、その大会を迎えるまでにWorld Cupを3戦戦うという強化計画を立てています。

遠征しながらの強化になり、これまでのシーズンにないぐらい大会期と強化期が短いスパンで訪れます。身体のコンディションを維持しながら7月に向けて強化(貯金)をし、大会に向けて仕上げていく難しさは例年になくありますが、その分やりがいがありワクワクしながら毎日仕事ができています。

このブログ記事を書いている今現在もスペイン遠征に向けて強化最終調整合宿をしています。

引き続き、帯同の様子を発信していきたいと思います。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

次回の記事も楽しみにしていただけると幸いです。

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