アーティスティックスイミング乾友紀子選手 フランス遠征帯同記番外編

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World Cup 2023シリーズ第2戦はFranceのMontpellierで2023年5月5日、6日、7日に開催されました。前回の記事(SOLO FREE編)、前々回の記事(SOLO TECHNICAL編)に引き続き、乾友紀子選手の帯同の様子を綴っていきたいと思います。今回の記事は番外編です。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup帯同記 フライト編

ロシアの領空を飛行で機内影響により、北回りルートというものが選択されています。アラスカ・北極回りの航空経路で移動しなければならず、飛行時間はパリ行きが15時間15分で、通常の12時間35分から2時間40分増となってしまいます。次いで、国内線移動+Transitで待ち時間などを足すと、20時間ほどかけて移動をすることになってしまいます。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup帯同記 到着後編

遠征時にはつきものなんですが、「脚のむくみ」が大敵です。

乾選手は、航空機の中でも最低1時間に1回は立ち上がり、航空機内を迷惑にならないように歩いたり、後ろのスペースでストレッチやカーフレイズ(踵上げ/背伸びの運動)やスクワット(屈伸運動)をしたりして、脚がなるべく浮腫まないように工夫をしています。

また、Transitの待ち時間には、脚のマッサージをしたりして極力、脚が浮腫まないように手を変え品を変え対策を講じています。

現地に到着し、ホテルにチェックインすると、まず行うのが脚のリンパドレナージュです。これは、翌日のスケジュールによほどのことがない限り、何時に到着しても行います。

なぜなら、翌日から始まる会場練習で、思うように脚に力が入らなかったり、思うように脚が動かせなかったりと、競技に大きな影響をもたらしてしまうからです。また、代謝が低下したままの状態では、疲労も抜けず、競技Performanceに大きな支障をきたしてしまいます。

上の写真のように「脚」が「脚」に戻るように、仕上げることが現地に到着して一番初めの私の仕事になります。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup帯同記 大会会場編

この写真は、大会会場玄関前での1枚です。

ガラス壁に大きくポースターが貼られていますね。

フランスでは、アーティスティックスイミングは大変人気な競技で、最も有名な選手は、ヴィルジニー・デデュー(Virginie Dedieu 1979.02.25)選手です。アーティスティックスイミング界のレジェンド選手と言っても過言ではないと思います!

2003年世界水泳バルセロナ大会、2005年世界水泳モントリオール大会のシンクロソロ部門において、いずれも5人の審査員すべてが芸術点に10点満点を与えるという圧倒的な力量を見せつけ連覇。顔の表情や身体の動きばかりか、演技中に上がる水飛沫すらコントロールし、プール全体を完成された一つの舞台として創り上げたその高度かつ独特な演技により、“不世出のソリスト”との評価を確立した。

その後引退を表明したが、彼女の後女王の座についたナタリア・イーシェンコの演技を「技術は高いが芸術的には何も新しいものがない。私の考えるシンクロは芸術だが、彼女のものはそうではない」と評し、1年8ヶ月のブランクを経て電撃復帰。完璧と言われるイシェンコの技術に対し、引退前よりも磨きのかかった技術力に持ち前の表現力を加えて臨んだ2007年世界水泳メルボルン大会にて、「マリア・カラスの生涯」を見事に演じきり、シンクロソロ史上初の世界水泳3連覇を果たした。

ウィキペディアより引用しています。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC

会場内も大盛り上がりで、on-lineのみで販売されていた観戦チケットもすべてSOLD OUT!最終日のGALAの際には、選手団応援席の場所も観客席に代わるほどのお客さんが来場されていました!

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 World Cup帯同記 その他

宿泊先のホテルの朝食です。これは、どこの国に行ってもだいたい同じですが、私がいつも食べるのはこんな感じです。食べやすいものがある国では食事も楽にとれますが、食べなれない食材や調味料・香辛料などが使われる国では、食事でさえもストレスになることも経験します。そんな時、選手にはまずは食べやすいものを探しなさい。その次に、お皿を3枚持って(1枚は炭水化物のお皿、もう一つはたんぱく質のお皿、もう一つはミネラル・ビタミンのお皿)バイキングからとってきなさいと指導しています。そうすることで、現地でも栄養素をまんべんなく摂取することができ、コンディションを整えやすくすることができます。

この写真は、時差ボケ対策で散歩をしていた時の1枚です。

フランスにはこういった彫刻物や古い建物、石像などがいたるところにあります。また、通りには様々な飲食店があり、店先にテーブルと椅子を出してテラス席で食事やコーヒーブレイクなどを楽しんでおられます。結構、日本食は人気のようで、「SUSHI」や「RAMEN」といったお店があちこちにありました。

この写真は、「Victoryブーケ」の写真で、選手たちが表彰式の際にメダルと一緒にもらうものです。

試合が終わると、「ありがとうございました」と言われながら、これをいただくのが恒例です。現地では花瓶がないので、ペットボトルなどを切って花瓶代わりにし、花が枯れないように日向において飾っていることが多いです。

アーティスティックスイミング乾友紀子選手 フランス遠征帯同記番外編のまとめ

今回の記事まで3回にわたって、World Cup 2023 France Montpellier大会への帯同記事を綴ってきました。

最終章のWorld Cup 2023 FRANCE大会帯同記③では、実際のサポート以外の場面を紹介してみました。現地での雰囲気や大会のオフレコシーンなどを紹介してみました。

こういった記事も楽しんでいただけるのでしょうか???

この記事が公開されているころには、World Cup 2023 Super Final大会の遠征でスペインのoviedoに出発しているころと思います。

遠征から帰国したら、また帯同の様子や試合の様子について情報を発信させていただきたいと思います。

今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございます。

次回の記事も楽しみにしていただけると幸いです。

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