整形外科や整骨院などに行って、加齢ですね。変形があるから仕方ないですね。軟骨がすり減っているから仕方ないですね。と言われた経験はありませんでしょうか?
もちろん、変形や消失した軟骨を元通りにすることは難しいかもしれません。
でも、痛みなく動けたらOKじゃないでしょうか?あきらめるのはまだ早いです。
専門家による身体の定期的なメンテナンスに加え、簡単なストレッチや筋トレ、膝周りをちょちょちょっと動かすだけでスムーズに曲げ伸ばしが行えるようになるかもしれません。
膝痛の原因
膝痛①「変形性膝関節症」
日本整形外科学会によると、男女比は1:4で女性に多く発生し、男女ともに加齢に伴って罹患率は高くなるとされています。
主な症状は膝の痛みと関節変形、関節内に水がたまることです。
初期では立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時のみに痛み。(休めば痛みがとれます) だんだんと正座や階段の昇降が困難になるなど症状は進行し、末期になると安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝が伸びきらず歩行も困難になると言われています。
加齢などの退行変化により、 ①膝を支える筋力が衰え、膝周囲の組織に負担が加わり、症状を誘発させてしまうもの。 ②そもそも関節軟骨をはじめとする膝を構成する構造体が年齢とともに弾力性を失ってしまうことで、使い過ぎによりすり減り(摩耗)、関節が変形が生じる。 というタイプに分かれると思います。
膝痛②治し方(対処方法)
整形外科病院での診察では、
問診や触診で膝内側の圧痛(圧による痛みの変化)の有無、関節の動きの範囲(関節可動域)、腫れやO脚変形などの有無を調べ、必要に応じて追加で画像検査:X線(レントゲン)検査・MRI検査などをします。
比較的症状が軽い場合は運動(適切なストレッチやトレーニングの実施)で症状は改善しやすいです。(場合によって痛み止めの内服薬や膝関節内にヒアルロン酸の注射などを併用することがあります)
LEAP Physio Lab.は運動指導、ストレッチ指導のプロです。姿勢を改善し、膝に負担のかからない方法を習得しませんか?
膝痛の症状
歩行痛(歩いた時の膝の痛み)
我々は、どのぐらい歩いているのか?と考えたことはありますでしょうか?概算で計算したので、正確な数値ではないですが、一つの指標になるかと思います。
どうでしょう?思ったより多いでしょうか?少ないでしょうか?ここで言いたいことは、普通に生活をしているだけでも、これだけ脚を使っているということです。
歩行時に膝が痛む原因は、筋力低下を主たる要因として、膝関節が横揺れ(ラテラルスラスト)を起こしていることがよくあります。この場合、原因は不安定性ということですので、対処方法は関節を安定化させることになります。関節を安定化させるには運動が必要です。
膝関節が不安定な状態で、使い続けると痛みを誘発してしまうのでは当然であるということをご理解いただけましたでしょうか?
痛いだけならまだしも、不安定な状態で使い続けることで、膝の周囲にある組織(半月板や靭帯など)に摩耗が生じ、組織をだんだんと傷め、破壊してしまうことにつながるのです。
階段昇降痛(曲げ伸ばしによる膝の痛み)
階段昇降時や立ち上がり、膝関節に荷重が加わった状態で屈伸運動をした際に膝に痛みを感じる原因は、膝のお皿の可動域(膝蓋大腿関節)が低下していることがよくあります。
この場合原因は可動域制限ですので、可動域を拡大し、滑らかに屈伸運動ができるように整えるように仕上げることが重要です。
可動域が減少する原因はさまざまですが、大腿四頭筋が硬くなっている場合は、大腿四頭筋のストレッチを行うことが重要です。また、膝の皿の動きをよくするための潤滑剤的な役割をする脂肪体の硬さがあるときには、マッサージなどでほぐしてあげることが必要です。筋力低下が原因でも膝蓋骨の可動域が減少することがあります。特に重要なのは、大腿四頭筋の中の内側広筋であると言われています。内側広筋は膝が伸びきる手前から働きやすいという特徴があり、最後の最後膝が伸びきるところで膝蓋骨を引き上げる作用があります。
このように、原因をうまく分析して、「歩行痛」・「階段昇降痛」に対処することが重要です。
膝痛の治し方「筋力を簡易にチェックする指標」
自宅でもどこでも簡単に自身でチェックする方法をご紹介します。
下記、図にまとめていますが、体重支持指数 Weight Bearing Index:WBIというものがあります。
日常生活を制限なく行うためには、あるいはそれプラスなんらかの活動(趣味のウォーキングやランニング、ハイキングやスポーツ活動など)を行うためには、地球上で重力に逆らって体重を支えるだけではなく、それ以上の負荷に耐えられる(支えられる)状態になっておく必要があります。
参考までですが、ランニングでは体重の10倍の負荷がかかるとも言われています。
方法は、日常生活レベル(歩行まで)であれば、赤枠の両足でのテストを行います。それ以上のレベル(ジョギング以上)であれば、片足ずつ分けてテストを行う必要があります。それぞれ、指定の高さの台から、胸前で腕組みした状態で立ち上がるということを行います。反動はつけません。また、ふらつきやバランスをとるための脚の踏みかえがあった場合は、成功とみなされません。
膝痛の原因と症状と治し方についてのまとめ
今回は、膝痛に関する情報提供をいたしました。まずは、ご自身の症状を把握し、やりたいことがやりたいようにできる状態の身体の機能を有しているかチェックしてみましょう。
今回紹介した方法に加え、LEAP Physio Lab.ではさらに専門的な観点から踏み込んだ施術を提供しています。プロのストレッチ指導、トレーニング指導、ボディーケアを受けてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント