前回の記事では、新ルールにおいての各カテゴリーごとの競技種目について情報発信をいたしました。
今回の記事では、新ルールにおいての各競技種目ごとの演技時間について情報発信をしていきたいと思います。
新ルールでは、各競技共に共通してFree ROUTINEの演技時間が短縮され、増減15秒あった調整時間も5秒に短縮されました。
そして、ルール変更前までは、脚技の数に下限も上限もなく自由でしたが、新ルールでは脚技をしなければいけない数が決まっています。要するに多いもダメ、少ないもダメというようになったということです。
アーティスティックスイミング 2023新ルールでの演技構成
Solo競技
Solo競技においては、
Technical ROUTINEもFree ROUTINEも7つと設定されています。
Technical ROUTINEでは、Elementsと言われる規定要素が5つ(ルーティーンの中で行う順番は任意になっています)、自由な脚技の組み合わせが2つ(HYBRIDと言われています)となります。
このElementsとHYBRIDと言われる脚技の組み合わせに対して難易度が設定されるようになりました。
Duet競技
Duet競技においては、
Technical ROUTINでは、Elementsと言われる規定要素が5つ、自由な脚技の組み合わせ(HIBRID)が2つ、Acrobat動作(リフト動作)1つの合計8つの必須項目が設定されています。
Free ROUTINでは、自由な脚技の組み合わせ(HYBRID)が7つと、Acrobat動作(リフト動作)が2つの合計9つの必須項目が設定されています。
このElementsとHYBRIDと言われる脚技の組み合わせ、Acrobat動作に対して難易度が設定されるようになりました。
Team競技
Team競技においては、
Technical ROUTINではElementsと言われる規定要素が5つ、自由な脚技の組み合わせ(HYBRID)が2つ、Acrobat動作(リフト動作)1つ、合計8つの必須項目が設定されています。
Free ROUTINでは自由な脚技の組み合わせ(HYBRID)が7つ、Acrobat動作(リフト動作)が4つ、合計11個の必須項目が設定されています。
Acrobatic ROUTINではAcrobat動作(リフト動作)が7つ、必須項目と設定されています。
このElementsとHYBRIDと言われる脚技の組み合わせ、Acrobat動作に対して難易度が設定されるようになりました。
アーティスティックスイミング 2023新ルールでの演技時間
Solo競技(Woman)
2022世界選手権まで | 2023年シーズン | |
Technical ROUTINE | 2分00秒(±15秒) | 2分00秒(±5秒) |
Free ROUTINE | 2分30秒(±15秒) | 2分15秒(±5秒) |
Solo競技(Men)
2022世界選手権まで | 2023年シーズン | |
Technical ROUTINE | ― | 2分00秒(±5秒) |
Free ROUTINE | ― | 2分15秒(±5秒) |
Duet競技
2022世界選手権まで | 2023年シーズン | |
Technical ROUTINE | 2分20秒(±15秒) | 2分20秒(±5秒) |
Free ROUTINE | 3分00秒(±15秒) | 2分45秒(±5秒) |
Team競技
2022世界選手権まで | 2023年シーズン | |
Technical ROUTINE | 2分50秒(±15秒) | 2分50秒(±5秒) |
Free ROUTINE | 4分00秒(±15秒) | 3分30秒(±5秒) |
Highlight ROUTINE | 2分30秒(±15秒) | ― |
Free combination ROUTINE | 4分00秒(±15秒) | ― |
Acrobatic ROUTINE | ― | 3分00秒(±5秒) |
MIX Duet競技
2022世界選手権まで | 2023年シーズン | |
Technical ROUTINE | 2分20秒(±15秒) | 2分20秒(±5秒) |
Free ROUTINE | 3分00秒(±15秒) | 2分45秒(±5秒) |
アーティスティックスイミング 2023新ルールでの変化 まとめ
この演技時間が短くなったことによって競技にどういった影響が出てくるのか?
を説明すると、
今までより短い時間で今まで以上にROUTINEのクオリティーを出さないといけないということです。
さらに、ルール変更で基礎点やボーナス点、難易度も各技ごとにスコアが設定されたことにより、高スキル・高難易度の時間制限が短くなったROUTINEの中に詰め込まないといけなくなったというこというわけです。
シンプルに考えれば、Soloで言うと長い時間水中に潜って脚技をしたり、たくさんの回数のスピンをしたり、たくさん移動したり、たくさんの動きを取り入れれば点数が上がると言えます。
DuetやTeamで言うとそれに加えて体形変化やコネクト(つながり方)、リフトやアングルなどといった項目が増えたことによって、点数の取り方のバリエーションが加わります。
各国、得意不得意がありますし、ROUTINEの構成については特色が出てきて見ごたえのあるものになるかと思います。
例えば、Teamで言うとリフトなどのアクトバット動作が得意なウクライナやイタリア・スペイン・フランスなどのROUTINEと、リフトに加えて体形変化やコネクトなど細かな部分が得意な中国のROUTINEなどがあります。
さて、今後の日本チームはどういったROUTINで戦っていくのでしょうか?
パリオリンピック2024に向けてまずは、世界水泳選手権大会2023 in福岡での演技が楽しみですね。
アーティスティックスイミング新ルール2023での演技構成の変化のまとめ
今回の記事では、演技構成の部分でルールが変わったことについてまとめて情報発信をさせていただきました。
文章ばかりで読みづらかったかもしれませんが、その点はご了承くださいませ。
今最後までお読みいただきありがとうございました。
次回記事では採点方法の部分に関して情報を発信していきたいと思います。
次回の記事も楽しみにしていただけますと幸いです。
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