椎間板ヘルニアを運動で治す!①

腰痛
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腰痛を抱えている方は非常に多いのではないでしょうか?

腰痛を引き起こす疾患を検索してみると、かなり出てきます。

日本整形外科学会のホームページを見てみるだけでも、腰椎関連の疾患は11項目でてきます。

その中でもよく耳にするのは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、腰椎編成すべり症などではないでしょうか?

今回は、腰椎椎間板ヘルニアにフォーカスを絞って私なりに情報をお伝えしたいと思います。

ヘルニアという言葉の意味は?

「ヘルニア」とは逸脱するという意味があります。

どういうことかというと、身体の中にある臓器などが、本来あるべき場所から脱出してしまうという状態のことを言います。

「でべそ」や「脱腸」は聞いたことがあると思います。これらもヘルニアであり、でべそは「臍ヘルニア」、脱腸は「鼠経ヘルニア」と言われています。

椎間板ヘルニアとは?

では、椎間板ヘルニアについてですが、椎間板ヘルニアは、脊柱(背骨)のクッション材である椎間板にストレスがかかり、椎間板の中にある「髄核」と言われるゲル状の組織部分が、本来収まっている部分から逸脱し、椎間板外に飛び出した状態のことを言います。

その飛び出した髄核が神経を圧迫し、脚の痺れや感覚障害、筋力低下、腰痛などの「神経根症状」と言われる症状が発生します。

脊柱には頸椎・胸椎・腰椎がありますが、頭部を支えている頸椎、いわゆる体幹を支える腰椎など、動きが大きく、構造的に負担を受けやすい部分によく起こるとされています。

20歳代から40歳代の比較的活動度の高い男性に起こることが多いと言われています。

椎間板の構造

椎間板は人体最大の無血管組織として知られており、C2/3(頸椎2番/3番) 間から L5/S1(腰椎5番/仙椎1番) 間の隣接する椎体間に介在する円板状の組織であり、その大部分は線維軟骨から構成されていると言われています。

椎間板は頚椎、胸椎、腰椎でそれぞれ大きさや形は異なるが、いずれも基本的な構造は同じであると言われています。

その構成要素は、外側の強固な線維輪と内側の髄核、そして隣接する椎体を強固に連結する硝子軟骨組織である終板で構成されています。

線維輪は最外層と最内層では線維の方向が異なり、クロスブリッジ構造になっています。また、前方が分厚く、後方は薄い構造になっています。

ゆえに、髄核は後方に突出しやすいのです。

線維輪の構造

繊維輪は前方が分厚く、後方が薄くなっているため、頚椎や腰椎では生理的前弯が形成され、張力や回旋力に対する抵抗性が生み出されているとされています。

後方線維輪では層板同士の結合も弱いため脆弱で退行性変化は同部に亀裂が生じで始まることが多くなっています。(椎間板は10歳頃を過ぎたころより老化が始まると言われています。)

退行性変化に、急に重たいものを持ち上げる(特に繰り返し)、中腰といった日常での偏った姿勢、激しいスポーツなどで負担などが加わることで、椎間板ヘルニアは発生します。

また、喫煙歴、遺伝要因、精神・社会的側面(不安、抑うつ、など心因性ストレス)やなどが関与して椎間板ヘルニアの発生率を上げるとも言われています。

髄核の構造

髄核は椎間板の体積の40~60%を占めており、髄核細胞が産生する細胞外基質の主成分はプロテオグリカンとⅡ型コラーゲンで構成されています。

プロテオグリカンの高浸透圧性により髄核組織のおよそ80%は水分で構成され、透明なゲル状の状態です。

終板は厚さ1~2mmの硝子軟骨組織であり、椎体上下の皮質骨面を覆っています。

無血管組織で ある椎間板への栄養補給経路として最も重要な組織です。

椎間板の栄養、特に髄核と線維輪内層の酸素や栄養供給は、腰椎分節動脈の分枝より軟骨終板を介して拡散して供給されます。また、軟骨下静脈叢より老廃物を排出しています。

通常、椎間板はゲル状の髄核を線維輪の中に封入させることで一定の内圧を保っているとされ、これにより椎体間の運動を許容すると同時に、体幹(脊柱)にかかる体重を支えるという役割があります。

椎間板ヘルニアを運動で治す!①のまとめ

今回は、椎間板ヘルニアという言葉の意味、椎間板ヘルニアの概要、椎間板の構造などから少し専門的な内容からお伝えをさせていただきました。

次回更新では、さらに情報をお伝えしていきたいと思っています。

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最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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