骨盤の捻じれ・歪み・ズレからくる症状について
骨盤は私たちの身体の中心部に位置しているため、日ごろの生活などで偏った動作パターンを継続することで簡単に歪みや捻じれなどを生じる部位です。
歪みや捻じれなどが起こることで、全身に様々な症状を引き起こしてしまいます。
- 全身の代謝機能が低下する
- 腰痛や肩痛などを代表に関節痛が引き起こされる
- 下腹部が飛び出る(ボディーラインへの影響)
- 下半身太りへの影響(下肢関節がうまく活動しない)
- 便秘になりやすい(腸などの働きの低下)
- 冷え症やむくみが気になる(循環機能が低下するため)
などが一般的に言われています。
こんな姿勢でテレビやスマホを見ていませんか?
ソファーなどでくつろがれるときに肘をついて横向きに寝ていませんか?
また、その姿勢を長くとっていることが日常的にあり、腕などがシビレる経験や、寝違いのように首がピキッとなるような経験をしたことはありませんか?
この姿勢で長時間経過することで、身体の片方に体重がかかり続け、左右のアンバランスを生じる一要因になります。
もちろん首や肩の筋肉への血流が低下し、凝り固まることで関節痛を引き起こしやすいです。
こういった姿勢をとるクセがある人に多いのは、身体の片側(左右どちらか)にのみ筋肉が凝り固まった状態になっていて、関節痛などが数か所、片側のみに出ていることがしばしばみられます。
対処法は、一方向の横向き姿勢ばかりではなく、向きを変えることや15分から20分に一回は立ち上がり(プラス少し歩く)、偏りをリセットすることが最も簡単です。
こんな姿勢で座っていませんか?
畳や床に座る際、横座りでくつろがれていませんか?
この姿勢で長時間経過することで、骨盤の傾きに左右差が生じ、背骨までねじれが波及してしまいます。背骨までねじれが生じるということは、頭部の位置にも影響が生じ、お顔の歪みなども引き起ってしまうこともあります。
また、骨盤の傾きが起こることで肩や腰(骨盤)の高さに左右差が出ます。それが影響して、脚の長さに左右差が生じてしまうこともあります。
こういったアンバランスが生じることで腰痛や股関節痛に代表されるような関節痛症状を誘発してしまうことも少なくありません。
対処法は仰向けに寝転んで膝を立てていただき、その膝を左右に倒す運動を10往復程度スムーズに動くようになるまで繰り返すという方法があります。
こんな立ち方、思い当たる節はありませんか?
普段の立ち姿勢で片足に体重をかけて立っているクセはありませんか?
また、ショルダーバッグなど鞄をかける際にいつも同じ方にかけて生活されていませんか?
これにより、いつも決まった方向に体重が集中し、重心が偏るクセがついてしまします。身体のバランスが崩れ、血流の悪化や骨盤の高さの左右差、脚の長さの左右差など問題が波及してしまします。
こんな方に多い症状の代表例は、膝痛・腰痛・股関節痛などに代表される関節痛や、痛みなどの症状はないけど、左右どちらかの腕が上がりにくいなどの可動域制限や、靴底の減り方に左右差がある、長距離の移動するときなど、どちらかの片側だけ身体が疲れやすくなるなどの、初期兆候がみられるなどがしばしばみられる状況です。
クセを意識して修正することももちろん必要ですが、 簡単な身体のリセット法としては、脚をクロスして立ち、そのまま手を床に伸ばして身体を前屈するストレッチを息を止めずに20秒ほど、脚を入れ替えて行う方法があります。 硬さに左右差があるはずなので、硬い方を1セット多くすることをお勧めします。
脚を組む「クセ」はありませんか?
デスクワークの最中、食事の時、電車やバス・飛行機など移動の際などに、左右どちらかの脚を無意識のうちに組んで座っていることはありませんか?
これにより、左右どちらかのお尻に重心の偏りができ、骨盤の高さの左右差や、脚の長さの左右差、背骨の捻じれ、肩の高さの左右差、首の傾きの左右差、眼の高さの左右差などを生じてしまします。
このクセがある方に多いと感じる症状は、腰痛症状はもちろんのこと、肩や首などの関節痛があります。そして、頭痛などの症状にも影響があるように感じます。傾きにより、視力や視野などに影響があり、それが慢性化することで眼輪筋~頭皮や頚部周囲筋~頭皮などかたまりができやすくなるというのが理由です。
また、お顔の筋肉の凝り固まり具合にも影響を及ぼしているのではないかという印象を私は持っています。お顔の筋肉のコリに左右差が生じると、表情に歪みが出やすくなることもあり、コンプレックスを招いてしまうことにもつながりかねません。
簡単なリセット法は、 座骨を支点に腰掛けてその支点を意識して ①骨盤を前傾・後傾運動 ②左右への骨盤の挙上運動 ③座骨での重心移動を感じながら骨盤を回す 1つの運動を無理のない範囲で1分程度行うのがいいのではないでしょうか? デスクワークをしながら、テレビを見ながらなど、「ながら運動」で十分だと思います。
コメント